カーニバル・サンバ情報

【リオのカーニバル2026】2月17日の出場チームとテーマを徹底解説!

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今回の記事は・・・

【リオのカーニバル2026】2月17日の出場チームとテーマを徹底解説!

 

この記事を読めばわかること

①2026年リオのカーニバルで2月17日に出場するサンバチームの一覧

②各サンバチームの2026年テーマ(Enredo)とその意味

③チームごとの歴史・実績・立ち位置の違い

④初心者でも楽しめる注目ポイントと見どころ

宿のお客さん
宿のお客さん
2月17日にカーニバルを観に行きます。出場チームや見どころについて教えてくれませんか?
トュカーノさん
トュカーノさん
良い質問じゃ!事前にチームのことを予習しておくと、より楽しめるぞい。それでは解説していくぞい!

2月17日(火)出場チーム&テーマ完全解説

出場チーム4チーム

     

     ①TUIUTI           ②VILA ISABEL      ③GRANDE RIO      ④SALGUEIRO

リオのカーニバル2026、Grupo Especial(トップリーグ)のパレード3日目。
2月17日(火)は、社会派テーマから祝祭的サンバ、壮大なビジュアル、そして幻想的な物語へと展開する、完成度の高い構成が魅力の一夜となりそうです。

ここでは、2月15日編、16日編に引き続き、出場チームごとの特徴(歴史や実績)と、
2026年のテーマや歌詞を日本語に翻訳し見どころをまとめました。

2月15日出場チームの解説はこちらから↓

2月16日出場チームの解説はこちらから↓

それでは、出演順に解説していきます!

①トゥイウチ

2月17日のトップバッターを飾るのは、トゥイウチです。

21:45からウォームアップ開始で、22:00頃スタートの予定です。

トゥイウチのチーム概要

正式名称:G.R.E.S. Paraíso do Tuiuti

リオ北部のサン・クリストヴァン(São Cristóvão)を拠点とするチーム。

チームカラーは青と黄。

  • 創立年:1952年

  • 歴史:1952年創立。長年中堅〜下位に位置していたが、2010年代後半から社会派テーマで存在感を強めた

  • 実績:Grupo Especialでの優勝経験なし(準優勝あり)

  • 評価傾向:社会問題・歴史・政治性を前面に出すメッセージ重視型

テーマ解釈とストーリー構成が高く評価されやすいです。

挑戦的なテーマも扱うため賛否を呼びますが、印象に残るパレードを行うチームです。

トゥイウチの2026年テーマ(Enredo)

「Lonã Ifá Lukumi」(イファが開くルクミの道)

2026年のモシダージのテーマは、「イファが開くルクミの道です。

このテーマでは、アフリカ起源のイファとルクミ信仰を題材にしています。

聞き慣れない言葉ばかりだと思うので、解説していきます!

イファって何?

  • 発祥:現在のナイジェリア周辺のヨルバ文化圏

  • 中心神格:オルンミラ(知恵と運命の神)

  • 内容:人の「運命(オリ)」を読み解き、どう生きるべきかを示す

  • 形式:司祭(ババラオ)が神託の詩(オドゥ)を解釈する

なんだかスピリチュアルな感じがしますが、

占いというより、人生の取扱説明書を読むための知の体系に近い。

一言で言うと、祖先の知で運命を読む、西アフリカの神託体系です。

ルクミの道って何?

アフリカ起源のヨルバ信仰(イファやオリシャ)を、カリブ海・キューバで受け継いできた精神的な生き方のこと。

「ルクミ」は、奴隷として連れてこられたヨルバ系の人々とその信仰を指す呼び名。
彼らは祖先の知恵や神々(オリシャ)を守りながら、新しい土地で生き延びました。

「ルクミの道」は、抑圧の中でも祖先の信仰と誇りを守り続ける、生き方の道です

テーマを通して伝えたいこと

今年のテーマ曲の歌詞では、アフリカ起源のイファとルクミ信仰が、カリブ海を経てブラジルに根づいた精神的な旅路を描いています。

運命(オリ)を知り、祖先の知恵に導かれることで、人は恐怖や抑圧の鎖を断ち切れると語られています。

宗教的儀礼や祈りは迷信ではなく、人生を切り拓く知と力であるという宣言です

奴隷制など悲しい歴史の中で、人生の道を切り開く存在としてイファとルクミ信仰を称えています。

②ヴィラ・イザベル

2番目はヴィラ・イザベル。

23:20頃スタート予定となっています。

ヴィラ・イザベルのチーム概要

正式名称:G.R.E.S. Unidos de Vila Isabel

リオ北部のヴィラ・イザベル地区を拠点とするチーム。

チームカラーは水色と白。

  • 歴史:1946年創立。作曲家ノエル・ホーザゆかりの地を拠点とする伝統チーム

  • 実績:優勝経験あり

  • 評価傾向サンバ(楽曲)の質の高さが最大の武器

詩的・文化的テーマとの相性が良く、派手さよりも完成度と音楽性で点を積むタイプです。

ヴィラ・イザベルの2026年テーマ(Enredo)

「私は夢を見た、あるサンビスタがアフリカを夢見たと」Macumbembê, Samborembá

ヴィラ・イザベルの2026年のテーマは、「私は夢を見た、あるサンビスタがアフリカを夢見たと」です。

このテーマは、エイトル・ドス・プラゼレス(Heitor dos Prazeres)という人に捧げられた歴史賛歌です。

エイトル・ドス・プラゼレス(Heitor dos Prazeres)って誰?

Heitor dos Prazeres - Wikipedia
  • 生没年:1898年リオ生まれ ― 1966年没

  • 出身:リオ・デ・ジャネイロ(“小さなアフリカ”と呼ばれた黒人文化圏)

  • 肩書:サンバ作曲家/歌手/画家/文化人

サンバチーム創設期に関わり、ヴィラ・イザベル周辺の文化的基盤を支えました。

画家としても活動し、ファヴェーラやサンバの情景を素朴で力強いタッチで描きました。

このテーマが伝えたいこと

今年のテーマは、「サンバとマクンバ(黒人宗教)は切り離せない」という宣言です。

テーマ曲の歌詞では、エイトルを通して、黒人宗教やサンバの歴史が語られています。

アフリカから来た信仰は、ブラジルの黒人文化が根付く都市バイーアを経て、リオの「小さなアフリカ」に根づきます。

そこで生まれたリズムと信仰がサンバの基礎となり、やがてサンバチームが創られていきます。

エイトル・ドス・プラゼレスはその体現者

画家であり、サンバの礎を築いた黒人芸術家です。

ヴィラ・イザベルもその流れの中にあり、創設に関わったエイトルを讃えています。

③グランジ・リオ

3番目はグランジ・リオ。

0:55頃スタートの予定です。

グランジ・リオのチーム概要

正式名称:G.R.E.S. Acadêmicos do Grande Rio

リオ州ドゥケ・ジ・カシアス(Duque de Caxias)を拠点とするチーム。

チームカラーは赤と緑。

  • 歴史:1988年創立と比較的新しいが、2000年代以降に急成長

  • 実績:優勝経験あり

  • 評価傾向:豪華な衣装と山車による視覚的インパクト

    • テーマがわかりやすく、観客ウケが非常に良い

    • エンタメ性とスケール感で高得点を狙うタイプ

エンタメ性とスケール感で高得点を狙うタイプです。

また、テーマが分かりやすく、初めてカーニバルを観る人にも分かりやすいチームです。

グランジ・リオの2026年テーマ(Enredo)

「マングローブの民」(A Nação do Mangue)

グランジ・リオの2026年のテーマは、「マングローブの民」です。

このテーマは、ブラジル北東部のマングローブ(干潟)文化を「ひとつの国家」にたとえ、周縁から生まれた抵抗と創造の歴史を描いています。

マングローブ文化って何?

マングローブ文化は、ブラジル北東部(特にレシフェ周辺)の干潟=マンギ(mangue)地域で育まれた生活文化のこと。

特徴は...

  • 漁民や貧困層が暮らす干潟のコミュニティ

  • マラカトゥなどのアフロ系打楽器文化

  • 高床式住宅(パラフィータ)での暮らし

  • 「泥の中から生き抜く」生活の知恵

覚えておきたい、マンギビート運動

1990年代、マングローブ文化を持つレシフェでマンギビート運動が起こります。

Chico Scienceという人物が始めたマンギビート運動は、

「泥の中から世界へ」を合言葉に、マラカトゥの太鼓とロックを融合させ、

周縁文化(マングローブ文化)の誇りを音楽で発信しました。

このテーマが伝えたいこと

今年のテーマ曲では、周縁こそが未来をつくる」と宣言しています。

マングローブ文化(干潟)は、貧困や差別の象徴として見られがちな場所。

しかしテーマ曲の歌詞では、そこを再生と創造の源=“国家”と表現しています。

泥の中から生まれたリズム

抑圧に抗ってきた歴史

教育と音楽による意識の目覚め

それらをカーニバルの舞台で鳴らすことで、「周縁こそが未来をつくる」と高らかに宣言します。

④サウゲイロ

4番目、17日&3日間のパレードの大トリを飾るのはサウゲイロです。

2:30頃スタートの予定です。

サウゲイロのチーム概要

正式名称:G.R.E.S. Acadêmicos do Salgueiro

リオ北部のアンドアライ地区を拠点とするチーム。

チームカラーは赤と白。

  • 歴史:1953年創立で、サンバ史を代表する屈指の名門チーム

  • 実績:優勝経験あり

  • 評価傾向:物語性・構成力・リズムの安定感

名門チームだけあり、重厚なテーマもエンタメとして上手く昇華します。

常に上位争いに絡む安定感のあるチームです。

サウゲイロの2026年テーマ(Enredo)

魔女も、干しダラも、義足の海賊も恐れなかった、先生の狂騒のカーニバルの旅
(A delirante jornada carnavalesca da professora que não tinha medo de bruxa, de bacalhau e nem do pirata da perna-de-pau)

サウゲイロの2026年のテーマは、「魔女も、干しダラも、義足の海賊も恐れなかった、先生の狂騒のカーニバルの旅」です。

一風変わっていますが、このテーマは、ローザ・マガリャンイスを“先生”として讃える賛歌です。

童話・幻想・ユーモアを交えながら、想像力で世界を渡る先生の物語です。

ローザ・マガリャンイスってどんな人物?

ローザ・マガリャンイス(Rosa Magalhães)は、ブラジル・カーニバル史に名を刻む最重要カーニバレスカ(カーニバルパレード演出家)の一人です。

Rosa Magalhães, super campeã do carnaval do Rio, morre aos 77 anos - Estado de MinasEstado de Minas

  • 生年:1947年

  • 本業:美術教師・舞台美術家

  • 専門:歴史・文学・美術を融合させたカーニバル演出が得意

ローザは長年、本業の美術教育に携わると同時に、多くの若手カーニバレスコ(カーニバルパレード演出家)を育ててきました。

ローザ・マガリャンイスのカーニバルでの功績

ローザが演出を手がけたカーニバルの優勝回数はなんと7回以上!

主に活躍したのは、このサウゲイロ(Acadêmicos do Salgueiro)と、

15日出場のインペラトリス(Imperatriz Leopoldinense)などです。

彼女の演出は、ブラジル史、植民地時代の美術、文学・童話・幻想世界を

教科書のように正確で、絵本のように美しい形で表現するのが特徴です。

このテーマで伝えたいこと

今年のテーマ曲では、ローザ・マガリャンイスを「勝たせた演出家」ではなく、
未来を育てた教育者として讃えています。

彼女が教えたのは、踊り方でも飾り方でもなく、想像力で世界を読み直す方法だと表現しています。

歌詞の中には、

Mestra, você me fez amar a festa
(先生、あなたは私に祭りを愛することを教えてくれた)

という彼女から演出を教わった弟子たちの思いや、

A décima estrela brilha em Rosa Magalhães(ローザに輝く10番目の星)

サウゲイロの10回目の優勝=ローザの功績で、彼女の功績を讃えるフレーズが登場します。

彼女が継いだ意思は、今もサプカイの大通り(サンバ会場)に咲き続けています!

まとめ

2月17日のリオのカーニバル出場チームと今年のテーマについて紹介しました。

宗教や文化だけでなく、チームに多大なる影響を与えた師を讃えるチームも多数ありましたね。

初めて観る人ほど、事前にテーマを知っておくことで、サンバの歌詞・演出の理解度が一気に上がります。

<2月17日(火)のカーニバルのテーマ一言まとめ>

①トゥイウチ

イファとルクミ信仰を通した、宗教的儀礼や祈りは迷信ではなく、人生を切り拓く知と力であるという宣言

②ヴィラ・イザベル

チーム創設者の1人エイトル・ドス・プラゼレス(Heitor dos Prazeres)に捧ぐ歴史賛歌

③グランジ・リオ

マングローブ文化をひつの国家に例えた「周縁こそが未来をつくる」という宣言

④サウゲイロ

カーニバルパレード演出家ローザ・マガリャンイスを“先生”として讃える賛歌

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この記事で予習して、リオのカーニバルを存分に楽しんでくださいね!

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