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今回の記事は・・・
【リオのカーニバル2026】2月15日の出場チームとテーマを徹底解説!
①2026年リオのカーニバルで2月15日に出場するサンバチームの一覧
②各サンバチームの2026年テーマ(Enredo)とその意味
③チームごとの歴史・実績・立ち位置の違い
④初心者でも楽しめる注目ポイントと見どころ
2月15日(日)出場チーム&テーマ完全解説
出場チーム4チーム
①A. NITEROI ②IMPERATRIZ ③PORTELA ④MANGUEIRA
リオのカーニバル2026、Grupo Especial(トップリーグ)のパレード初日。
2月15日(日)は、政治・宗教・芸術・アマゾン文化と、メッセージ性の強いチームが揃う一夜です。
ここでは、出場チームごとの特徴(歴史や実績)と、
2026年のテーマや歌詞を日本語に翻訳し見どころをまとめました。
それでは、出演順に解説していきます!
①アカデミコス・デ・ニテロイ
2月15日のトップバッターを飾るのは、ニテロイです。
21:45からウォームアップ開始で、22:00頃スタートの予定です。
アカデミコス・デ・ニテロイのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Acadêmicos de Niterói
リオ対岸の都市、ニテロイを拠点とするサンバチームです。
チームカラーは、青と白。
長年Serie Ouro(2部リーグ)に所属していましたが、昨年2部リーグで優勝し昇格、今年からGrupo Especial(1部リーグ)に所属しています。
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歴史:比較的浅い
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実績:優勝経験はなし
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テーマの傾向:大胆な社会派テーマで話題を作るチーム
「順位よりもメッセージ性」を重視する傾向があり、
今年“攻めたテーマ”を選ぶチームとして注目されています。
アカデミコス・デ・ニテロイの2026年テーマ(Enredo)
「ムルングの木から希望が生まれる:ルーラ、ブラジルの労働者」
2026年のニテロイのテーマは「ムルングの木から希望が生まれる:ルーラ、ブラジルの労働者」です。
ブラジルの現大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ(ルーラ)をモデルにした、非常に政治色の強いテーマです。
ルーラ大統領はどんな人物?
テーマとなっているブラジル元大統領・現大統領のルーラ。

ブラジルの左派政治家で、労働者出身のカリスマ的指導者です。
ルーラ大統領の経歴
ルーラは極貧の家庭に生まれ、ピーナツ売りから冶金(やきん)工を経て、労働組合活動家となり、1980年代に労働者党を結成。大統領となりました。
第1〜2期政権 (2003-2010)時は、強力な社会政策で数千万人の貧困脱出と経済成長を実現し、退任時80%以上の支持率を記録しました。
退任後に汚職の罪で有罪判決を受け一時収監されましたが、2021年に判決が取り消され、2022年の選挙でボウソナロ前大統領を破り劇的に復帰しました。
テーマを通して伝えたいこと
今年のテーマ曲では、貧困層から生まれた大統領ルーラを描いていますが、
実際には、ルーラの人生を通して「名もなき庶民の歴史」を歌っています。
「飢えはいくらかかるのか、命はいくらの価値があるのか。」
歌詞にある問いからは、経済や市場よりも人間を優先せよという強い政治的メッセージが感じられます。
曲中ではルーラの他にも、軍事独裁に抗い命を落とした人々、貧困と闘った活動家たちの名前が登場します。
貧富の差が激しいブラジルのリアルを真正面から描く内容で、賛否含めて注目度は非常に高いパレードになりそうです。
「大統領ルーラの生涯を通して、飢えと命は政治の核心であると言う民衆からの政治的宣言」
②インペラトリス・レオポルジネンセ
2番目はインペラトリスです。
23:20頃スタート予定となっています。
インペラトリスのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Imperatriz Leopoldinense

1959年創設の伝統あるチームで、チームカラーは緑と白。
Grupo Especial(1部リーグ)優勝経験も複数回ある名門チームです。
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歴史:長い
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実績:Grupo Especial(1部リーグ)優勝経験あり
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評価傾向:完成度・美しさ重視
インペラトリスの2026年テーマ(Enredo)
カメレオンのように(Camaleônico)
インペラトリスの2026年のテーマは、「カメレオンのように」です。
このテーマは、ネイ・マトグロッソという芸術家の存在を通して、
「ありのまま、変幻自在に生きることは、祝福であり、抵抗である」
というメッセージを、サンバとカーニバルの熱量で描いています。
ネイ・マトグロッソはどんな人?
テーマの核となるネイ・マトグロッソ(Ney Matgrosso)という人物。
ネイ・マトグロッソは、ブラジル音楽史において唯一無二の存在とされる歌手・パフォーマーで、国民的スターです。
彼の特徴は、
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男性とも女性とも言い切れない中性的な表現
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動物を思わせる野性的な動き
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ファルセットを多用した高く鋭い声
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メイク・衣装・身体表現すべてを使った舞台芸術的パフォーマンス
当時のブラジルは軍事政権下。
表現の自由が制限される時代に、ネイ・マトグロッソは「歌」「身体」「存在そのもの」で、権力・検閲・固定的な価値観に対抗し続けました。
そのため彼は単なる歌手ではなく、
自由・多様性・抵抗の象徴
ジェンダーやアイデンティティの境界を壊した先駆者
として、今も強く尊敬されています。
テーマを通して伝えたいこと
ネイ・マトグロッソをテーマに制作したサンバ。
タイトルの 「カメレオンのように(Camaleônico)」 は、
姿や表現は自在に変わるが、本質は決して変わらない存在
を意味しています。
今年のテーマ曲の歌詞の中でネイ・マトグロッソは、
「半分は男、半分は獣」
「鳥であり、女でもある」
「沈黙であり、叫び」
というように、相反するものを併せ持つ存在として描かれています。
「どちらかに決めなくていい」
「定義されなくていい」
という、彼の生き方そのものをパレードを通じて表現します。
③ポルテーラ
3番目はポルテーラ。
0:55頃スタートの予定です。
ポルテーラのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Portela

1923年創設で、チームカラーは青と白です。
Grupo Especial(1部リーグ)最多優勝回数を誇る、サンバ界の絶対王者です。
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歴史:最古級
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実績:最多タイトル
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評価傾向:伝統・音楽性・精神性を重視
近年は優勝から遠ざかる年もありますが、「ポルテーラは別格」という空気感は今も健在です。
ポルテーラの2026年テーマ(Enredo)
「バラの王子の神秘 ― 黒人少年の祈りと、リオ・グランデの空の下での王冠の復活」
ポルテーラの2026年のテーマは、
「バラの王子の神秘 ― 黒人少年の祈りと、リオ・グランデの空の下での王冠の復活」です。
このテーマは、信仰・サンバ・黒人の記憶をひとつの炎として受け継ぐ宣言を、
黒人文化から生まれたサンバそのものを通して伝えています。
リオグランデの空の下ってどこ?
テーマに入っている、リオ・グランデという場所。
名前は似ていますが、皆さんがいらっしゃるリオデジャネイロではありません。
ブラジル南部にある、リオ・グランデ・ド・スル州という場所になります。
今年のテーマ曲の歌詞は、リオ・グランデの州内における、黒人コミュニティの歴史を掘り下げる物語となっています。
このテーマが伝えたいこと
今年のテーマ曲では、弾圧や差別を受けても、黒人文化や信仰は途切れなかったという事実を繰り返し強調しています。
また、ここで描かれるポルテーラは、競技のための組織ではなく、信仰・歴史・誇りを受け継ぐ場として表現されています。
太鼓が鳴ること、踊ること、歌うこと。
それ自体が、黒人が生き延びてきた証であり、抵抗の形だと語る一曲です。
黒人文化にルーツを持つサンバは、まさにテーマそのものです。
弾圧や差別を受けた黒人の文化や伝統=サンバ
④マンゲイラ
4番目、15日のトリを飾るのはマンゲイラです。
2:30頃スタートの予定です。
マンゲイラのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Estação Primeira de Mangueira
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1928年創設で、チームカラーは緑とピンクです。
ポルテーラと並ぶリオ屈指の名門チームで、社会問題や歴史の再解釈をテーマにすることで知られています。
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歴史:非常に長い
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実績:優勝多数
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評価傾向:メッセージ性+芸術性
マンゲイラの2026年テーマ(Enredo)
「エンカント・トクジュのメストレ・サカカ ― 黒いアマゾンの守護者」
マンゲイラの2026年のテーマは、
「エンカント・トゥクジュのメストレ・サカカ ― 黒いアマゾンの守護者」です。
聞き慣れない単語ばかりですが、ざっくり言うと、
ブラジル最北端のアマパー州とアマゾンの黒人文化
を題材としたテーマとなっています。
エンカント・トゥクジュのメストレ・サカカ ってなに?
それぞれの言葉の意味を解説していきます!
メストレ・サカカ(Mestre Sacaca)
アマパー地方に伝わる、森の治療師・呪術医・精霊と人をつなぐ存在。
近代医療以前から、人々の命と精神を支えてきた象徴的存在。
エンカント(Encanto)
魅惑・霊的世界という意味で、精霊や自然など見えない力が息づく世界を指します。
アマゾンの信仰感を表す重要な言葉です。
トゥクジュ(Tucuju)
アマパー州マカパー周辺の先住民・黒人・混血文化が融合した人々のアイデンティティを表す言葉です。
このテーマで伝えたいこと
今年のテーマ曲では、ブラジル最北端のアマパー州を舞台に、先住民文化や宗教、黒人文化が重なり合って生きてきた世界を表現しています。
曲中では、
サカカ(森の治療師)
プレット・ヴェーリョ(年老いた黒人=奴隷として生き、苦難を耐え抜いた祖先の精霊)
薬草・燻蒸・太鼓・トランス
というワードが登場します。
それらは宗教というより、生きるための知恵そのもの。
この曲は信仰・医療・踊り・音楽が分離されていないアマゾン的世界観を肯定しています。
「アマゾンに生きる黒人と先住民の知恵・信仰・誇りを体現する守護者を讃える物語」
をサンバで表現します。
まとめ
2月15日のリオのカーニバル出場チームと今年のテーマについて紹介しました。
ブラジルの歴史や文化にまつわるものが多く、日本人にとっては馴染みのない言葉が多かったのではないでしょうか?
初めて観る人ほど、事前にテーマを知っておくことで、サンバの歌詞・演出の理解度が一気に上がります。
<2月15日(日)のカーニバルのテーマ一言まとめ>
①ニテロイ
「大統領ルーラの生涯を通して、飢えと命は政治の核心であると言う民衆からの政治的宣言」
②インペラトリス
「カメレオンのように、ありのまま、変幻自在に生きることは、祝福であり、抵抗である」
③ポルテーラ
「黒人の信仰と誇りを炎として受け継ぎ、太鼓と祈りで未来へ導く物語」
④マンゲイラ
「アマゾンに生きる黒人と先住民の知恵・信仰・誇りを体現する守護者を讃える物語」
▼カーニバル1部リーグ全体像を知りたい方向け(日程&全出場チーム紹介)
2月16日、17日に出場するチームについても、別のの記事で紹介しています。
併せて読んでいただけると嬉しいです。
この記事で予習して、リオのカーニバルを存分に楽しんでくださいね!
以下の4つでブラジル・リオデジャネイロの情報を随時更新しています。
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本記事も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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