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今回の記事は・・・
【リオのカーニバル2026】2月16日の出場チームとテーマを徹底解説!
①2026年リオのカーニバルで2月16日に出場するサンバチームの一覧
②各サンバチームの2026年テーマ(Enredo)とその意味
③チームごとの歴史・実績・立ち位置の違い
④初心者でも楽しめる注目ポイントと見どころ
2月16日(月)出場チーム&テーマ完全解説
出場チーム4チーム
①MOCIDADE ②BEIJA-FLOR ③VIRADOURO ④UNIDOS DA TIJUCA
リオのカーニバル2026、Grupo Especial(トップリーグ)のパレード2日目。
2月16日(月)は、「声・信仰・言葉」が主役の夜。
ブラジル文化の奥行きと、人々の生き方そのものを感じられる一日になりそうです。
ここでは、2月15日編に引き続き、出場チームごとの特徴(歴史や実績)と、
2026年のテーマや歌詞を日本語に翻訳し見どころをまとめました。
2月15日出場チームの解説はこちらから↓
【リオのカーニバル2026】2月15日の出場チームとテーマを徹底解説!
それでは、出演順に解説していきます!
①モシダージ
2月16日のトップバッターを飾るのは、モシダージです。
21:45からウォームアップ開始で、22:00頃スタートの予定です。
モシダージのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Mocidade Independente de Padre Miguel
リオ西部のパードリ・ミゲル地区を拠点とするサンバチームです。
チームカラーは緑と白。
技術革新とスピード感あるパレードで知られる名門チームです。
電子音を取り入れたサンバや、近未来的な演出をいち早く導入してきたことで、
「カーニバルに革命を起こすチーム」という評価を確立しました。
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歴史:1955年創立の中堅〜名門チーム
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実績:優勝経験あり
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評価傾向:革新性やエネルギーが高く評価される一方、完成度にばらつきが出る年もある
近年は順位に波があるものの、観客人気が非常に高いチームです。
モシダージの2026年テーマ(Enredo)
「リタ・リー ― 自由の守護聖人」
2026年のモシダージのテーマは、「リタ・リー― 自由の守護聖人」です。
ブラジルのロック歌手リタ・リーを通して「自由に生きること」「型破りであること」を祝福する、反逆と愛に満ちたテーマです。
リタ・リーはどんな人物?
テーマとなっているブラジルのロック歌手リタ・リー。

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本名:Rita Lee Jones
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生年:1947年
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没年:2023年
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出身:サンパウロ
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肩書き:歌手/作詞作曲家/ロッカー/フェミニズム・アイコン
リタ・リーは何がすごいの?
リタ・リーはブラジル初の女性ロックスターです。
1960年代、ブラジル音楽界は、ボサノヴァやMPB(上品・知的)が主流だった中で、
リタ・リーは エレキギター・ロック・毒舌・ユーモア を持ち込みました。
女性がロックをやるだけで叩かれた時代に、堂々と「私はこう生きる」と歌った最初の人です。
彼女の歌詞には一貫して、
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女は従順であるべき、にNO
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性・欲望・快楽を隠すな
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検閲・道徳・権威への反抗
というメッセージを込められています。
ブラジルでは、フェミニズムの象徴的存在でもあります。
テーマを通して伝えたいこと
今年のテーマ曲では、リタ・リーという存在そのもの=「自由」への宣言ということを表現しています。
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社会の「常識」や「良識」からの決別
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女性が欲望・声・表現を隠さず生きること
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ロックとサンバ、反抗と愛、快楽と思想の融合
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型から外れることこそが、新しいルールを作るという信念
リタ・リーはここで従順な存在になることを拒否し、
自由で、官能的で、政治的で、詩的な女性像を堂々と肯定しています。
そして最後に、その精神をモシダージ(=革新・独立・反逆の象徴)と重ね合わせ、
「このカーニバルは、自由の祝祭なんだ」と宣言しています。
②ベイジャ・フロール
2番目はベイジャ・フロール。2025年の優勝チームです!!
23:20頃スタート予定となっています。
ベイジャ・フロールのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Beija-Flor de Nilópolis
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リオ近郊のニロポリスを拠点とするチームで、チームカラーは青と白。
「優勝候補の常連」として常に名前が挙がる強豪チームです。
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歴史:1948年創立。近代カーニバルを代表する名門チーム。
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実績:優勝経験多数。常に優勝候補に挙がる強豪。
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評価傾向:構成力と完成度が非常に高く、審査員評価が安定している
宗教・黒人文化・歴史的テーマを扱うのが非常に上手く、重厚でメッセージ性の強いパレードを得意とします。
ベイジャ・フローの2026年テーマ(Enredo)
「ベンベー(Bembé)」
ベイジャ・フローの2026年のテーマは、「ベンベー」です。
このテーマは、「マクンバ(アフロブラジル宗教・文化)」を差別や蔑称ではなく、誇りとして取り戻す宣言です。
ベンベーってなに?
テーマになっているベンベー。一言で言うと、
アフロ系宗教の信仰が、街のど真ん中で行われる公の祝祭・儀礼のことです。
ベンベー(Bembé)はアフロ・ブラジル文化圏の言葉で、
太鼓(特にアタバッキ)を鳴らし、踊り、祈り、オリシャを讃えます。
テーマを通して伝えたいこと
アフロ・ブラジル文化の祝祭の名前ベンベーをそのままテーマにしたサンバ。
歌詞の中では、マクンバ(アフロ・ブラジル系文化)や5月13日(奴隷制廃止の日)といったワードが登場します。
アフロ・ブラジルの信仰や文化は、長い抑圧の歴史を超えて守られてきた「生きた遺産」。
ベンベは、太鼓と踊り、祈りによって祖先とつながり、街そのものを聖なる空間へと変える祝祭。
5月13日は、法律だけでは語れない「黒人たちが勝ち取ってきた自由」を再確認する日。
カーニバルを通して、信仰を隠さず、誇りとして公共の場で表現する権利を力強く宣言しています。
③ヴィラドーロ
3番目はヴィラドーロ。2024年の優勝チームです。
0:55頃スタートの予定です。
ヴィラドーロのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Unidos do Viradouro
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リオ対岸の都市ニテロイを拠点とするチームで、チームカラーは赤と白です。
ここ数年で評価を一気に高めた、今もっとも勢いのある学校のひとつ。
サンバの完成度、山車の迫力、テーマ解釈の明快さに定評があります。
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歴史:1946年創立の伝統チーム
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実績:近年上位常連となり、優勝争いに加わる実力派
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評価傾向:物語構成が明快で、技術点・総合点ともに安定した評価を得やすい
構成やストーリー展開が分かりやすく、カーニバル初心者にも非常に観やすいチームです。
ヴィラドーロの2026年テーマ(Enredo)
「行こう、シッサ!」
ヴィラドーロの2026年のテーマは、「行こう、シッサ!」です。
シッサとは人の名前です。
なんだかスローガンのようですが、
シッサへの最大級のリスペクトと愛情”を込めた呼びかけを意味しています。
シッサってどんな人物?
シッサの本名は、Mestre Ciça(メストリ・シッサ)
サンバチームの心臓部であるバテリア(打楽器隊)の総指揮者を務めています。
リオのカーニバル界ではとても有名で、名匠とされています。
このテーマが伝えたいこと
今年のテーマ曲は、ヴィラドーロが偉大な打楽器指揮者シッサ(Ciça)へ捧げる、愛と感謝、そして継承の物語となっています。
歌詞では、シッサの人生を描きながら、彼への感謝やサンバへの愛が表現されています。
サンバは単なる音楽ではなく、人生そのものであり、師から弟子へ受け継がれる「生きた知識」だと語られています。
また、個人の才能だけでなく、共同体として一つになり鼓動を刻むことの尊さを強調しています。
「終わらない物語」として、サンバの歴史と魂が未来へ続くことを宣言しています。
歴史のあるサンバ、カーニバル。
来年も再来年も、その先もずっとリオのカーニバルはあり続けます!
④チジューカ
4番目、16日のトリを飾るのはチジューカです。
2:30頃スタートの予定です。
チジューカのチーム概要
正式名称:G.R.E.S. Unidos da Tijuca
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リオ北部のチジューカ地区を拠点とするチーム、チームカラーは青と黄です。
長い歴史を持つ伝統チームで、大胆な演出や意外性のあるテーマ選びが特徴です。
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歴史:1931年創立。非常に長い歴史を持つ伝統チーム。
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実績:優勝経験あり
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評価傾向:挑戦的な演出が評価される年もあれば、賛否が分かれ順位が大きく動くこともある
社会派・文化人・文学など、少し“難しい題材”に挑戦することも多く、
内容を理解すると深く刺さるタイプのチームです。
チジューカの2026年テーマ(Enredo)
「カロリーナ・マリア・ジ・ジェズス」
チジューカの2026年のテーマは、「カロリーナ・マリア・ジ・ジェズス」です。
黒人女性作家のカロリーナ・マリア・ジ・ジェズスの名前をそのままテーマにしています。
カロリーナ・マリア・ジ・ジェズスってどんな人物?
カロリーナ・マリア・ジ・ジェズスは、ファヴェーラ(スラム街)の現実を自らの言葉で記録し、貧困と差別に抗ったブラジルの黒人女性作家です。

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生年:1914年(ミナス・ジェライス州生まれ)
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没年:1977年
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居住地:サンパウロのファヴェーラ「カニンデー」
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代表作:Quarto de Despejo(邦題:屑屋部屋/ファヴェーラの日記)
彼女は、学歴はほとんどありませんでしたが、独学で読み書きを身につけました。
そして、廃品回収で生計を立てながら、ノートに日記を書き続けました。
その内容は、飢え、差別、暴力、母としての苦悩など。美化せずに率直な言葉で記録し続けました。
その日記は後に出版され、世界的なベストセラーとなります。
取材や研究対象としてではなく、ファベーラに住む当事者の声として書かれた前例のない作品です。
このテーマで伝えたいこと
このテーマは、カーニバルを通して「言葉が歴史を変える力」を持つことを力強く宣言しているます。
今年のテーマ曲の歌詞は、貧困と差別の中から言葉を武器に生き抜いた作家、カロリーナ・マリア・ジ・ジェズスの視点で語られており、
黒人女性として沈黙を強いられてきた歴史に対し、「書くこと」で抵抗した姿を描いています。
飢えや不正義を自らの身体で知りながらも、言葉によって尊厳と自由を掴み取った人生の証言。
彼女の人生は、「書くことが自由になる」という証明そのものです。
まとめ
2月16日のリオのカーニバル出場チームと今年のテーマについて紹介しました。
宗教や文化だけでなく、ブラジルで有名な人をテーマにしたチームが多く、比較的分かりやすかったのではないでしょうか。
初めて観る人ほど、事前にテーマを知っておくことで、サンバの歌詞・演出の理解度が一気に上がります。
<2月16日(日)のカーニバルのテーマ一言まとめ>
①モシダージ
ブラジルのロック歌手リタ・リーを通して「自由に生きること」「型破りであること」を祝福する、反逆と愛に満ちたテーマ
②ベイジャ・フロール
「マクンバ(アフロブラジル宗教・文化)」を差別や蔑称ではなく、誇りとして取り戻す宣言
③ヴィラドーロ
ヴィラドーロが偉大な打楽器指揮者シッサ(Ciça)へ捧げる、愛と感謝、そして継承の物語
④チジューカ
黒人女性作家カロリーナ・マリア・ジ・ジェズスの人生を通じた「言葉が歴史を変える力」を持つことの力強い宣言
▼カーニバル1部リーグ全体像を知りたい方向け(日程&全出場チーム紹介)
2月15日、17日に出場するチームについても、別の記事で紹介しています。
併せて読んでいただけると嬉しいです。
この記事で予習して、リオのカーニバルを存分に楽しんでくださいね!
以下の4つでブラジル・リオデジャネイロの情報を随時更新しています。
①宿ブログ⇨最新情報、観光情報、治安情報、お金の情報など
②Instagram⇨行きたい観光地や食べ物などを写真で見つけらます
③Facebook⇨Blog/Instagram/youtubeの宿の全ての最新情報がここに!!
「もっとこんな情報が知りたい。」
というものがありましたら、コメント欄にお願い致します。
本記事も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
リオデジャネイロのおすすめの観光地情報のまとめはこちらから
旅の参考に他の記事も読んでいただけましたら幸いです。
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<体験編>
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<当日編>
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https://rionihonjinyado.com/rio-carnival-grupo-especial-samba-schools-day-3/
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